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Redmi Note 9S

 

久しぶりに機材の話。

スマホカメラに関しては、個人的にあんまりこだわりはなくて、ここ2年くらいはOUKITELの1万円くらいのスマホをずっと使っていた。壊れると同じスマホをヤフオクで探して、落札するのを繰り返していたのだけど(同じスマホならバッテリーを流用できるので)、とうとう件の格安スマホがヤフオクにもアマゾンにも在庫がなくなってしまった。

そして最近スマホを落下させて画面に綺麗な線が入ってしまったため、観念して新しいスマホを買った。

 

Redmi Note 9Sは2万円ちょいでカメラレンズが4つついたXiaomiのスマートフォン。

エントリークラスの価格で超広角レンズがついているのが特徴だ。これをメインカメラにする予定はぜんぜんなかったのだが、このたびめでたくαのバッテリーを家に忘れたまま外出してしまい、やむを得ず緊急避難的にメインカメラとして使うことになった。

 

結論からいうと、相当工夫すれば、まあまあ使えると思う。

普通にカメラを立ち上げて適当に撮ると次のような作例になる。

 

Redmi Note 9S

 

まあ、正直いってあんまりよくない。シャープネスも効きすぎだし、色が不自然で(全体的に彩度が高すぎる)いかにも小型センサーっぽい。雨の中で光量が足らないうえに、暗所と明所の差が大きいという撮影条件が厳しすぎるのもあるけど。

 

Redmi Note 9S

 

超広角レンズ。雨が降っていたので傘が右下にうつってしまった。周辺がめちゃくちゃ流れているが、そもそもこのRedmi Note 9Sの手ブレ補正は相当怪しく、超広角での回転ブレを吸収できてない感じがある(中心はブレてないし)。プロモード(SSやISO感度を変更できるカメラモード)に変更し、超広角・1/8秒で撮影してもがっつり手ブレする。

 

このシャッタースピードならフルサイズでもなんとか止まるしAPS-C以下なら高確率でブレないはず。もっとセンサーの小さいスマホカメラなら余裕なはずだ。ホールド性がよくないのもあるが、そもそも光学的に止めているのではない感じだ(たぶんセンサーシフト式じゃなく、レンズ内で標準〜中望遠を中心に抑制している)超広角はある程度のシャッタースピードを前提にして手ブレを抑制し、HDRをかけまくってノイズを潰しているような印象を受ける。したがって画質もあんまりよくない。

 

色々試した結果、普通に使うと

 ・広角側ではダイナミックレンジが狭すぎる(HDRをONにしても)

 ・暗所での色再現が滅茶苦茶

 ・常にハイキーになりがち

というカメラのチューニングのために、かなり使いづらい印象を受けた。ただHDRの精度がいいのかjpegのシャドー側がかなり粘っているので、思い切ってハイライト重視の露出に切り替え、夜景モードを常用して(昼間だけど)暗部のダイナミックレンジを最大化する運用にしてみた。

 

やり方:夜景モードにあわせて、画面内で一番明るい場所をタップする。タッチフォーカスした部分に合わせる露出になっているのでハイライト側を残してくれる。フォーカス位置がへんてこになってしまうが、どこに合わせてもどうせパンフォーカスになるので変わらない。本来はプロモードで露出を調整できればいいのだが、設定変更がやりにくいうえにHDRがかからないためプロモードは使う価値はない。

 

 

Redmi Note 9S 

 

フィルター効果あり。コントラストと彩度下げ。小雨の中の空気感まで、かなりまともに映っている。すごい!

 

 

Redmi Note 9S 

 

このパンフォーカス感は小型センサーならでは。いいんじゃないでしょうか。

 

Redmi Note 9S 

 

コントラストを下げてシャドーをかなり持ち上げたが、しっかりディティールが残っている。ハイライト側は落としすぎたかも。

 

Redmi Note 9S 

 

アンドロイドの機能なのか様々なフィルター効果が内蔵されている。恋空フィルターはソニーっぽい色になって使いやすい(恋空ってなんだ?)

 

 

Redmi Note 9S 

 

かなり粘っているがさすがに一番暗い部分は飛んでいる。フィルム風フィルター(だったはず)

 

 

Redmi Note 9S 

 

ポートレートモード。Redmi Note 9Sは測距センサーを持っているので、特定の距離以外をソフトウェア処理でぼかす機能がある。かなり自然なボケ処理で、記事冒頭1枚目もポートレートモードを用いているので見返していただければ。

フィルム:ポエムフィルターの色もあわせて中判のOPTON TESSARを思わせるような写りで大変気に入った。ただ処理は完璧なわけではなく、結構な頻度でボケ方がバグる。ボケを大きくするとバグりやすいので、F2.8相当程度に絞って用いたほうが使いやすいかも。被写体を中心に置くのも大事。

 

 

Redmi Note 9S 


測距センサーが盛大にバグった例。F1.0相当。

 

 

Redmi Note 9S 

 

とてもシャープで、軒の照り返しが美しい。どんなカメラも使い方次第だなあと思いました。

 

余談;これ(Redmi Note 9S)に限ったことではないのだが、スマホカメラのよくあるレビューに「晴天のビル街」とか「都会の夜景の1枚撮り」みたいなサンプルを持って「とてもシャープ」とか「手ブレせずに写っている」とか「夜景はハイキーになる」とか書かれていることが多いのだけど、実際そんなシチュエーションで写真を撮ることはまれなのであんまり意味はないように思う(みんなスマホ持ってビルばっか撮るか?)

 

ピーカンの広角で「シャープに映る」のは10年前のコンデジでもできて当たり前であって、1枚の中で輝度差が大きかったり中途半端な暗所だったり、そういうハードなシチュエーションに耐えられるかどうかのほうが実用には重要なんじゃないかと思う。今回はそういうのでもなんとかなる作例を出したかったけど、どうでしょうか。Redmi Note 9S、買いでしょうか。