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MINOLTA MD 300mm f4.5(SRマウント)

 

今ではなくなってしまったカメラメーカーのひとつにミノルタカメラがある。一時期は業界の覇権を握ったメーカーだったが、なんやかんやあってコニカミノルタになり、その後ソニーへカメラ部門を売却してフィルムカメラから撤退してしまった。そういうわけで、ミノルタのレンズは膨大な球数があるが使い出がなく、リサイクルショップのジャンク棚の常連になっている。個人的にジャンクレンズで最も多く見るのがPENTAXタクマー、その次がミノルタという印象で、まあどの店にもある。ただややこしいことにミノルタ製カメラ・レンズは時機によって名称や互換性が異なり、店のガラス棚に「ミノルタレンズ」と書かれて鎮座されているものが何なのか素人目にはよくわからんのである。

 

ちょっとまとめてみよう。

 ボディ:レンズ銘

で以下のような組み合わせで使用できる。

 

 SRマウント:AUTO ROKKOR、MC ROKKOR、MD ROKKOR、New MD

   ↕互換性なし

 ミノルタAマウント:MINOLTA AF

   ↕互換性あり

 ソニーAマウント:いろいろ

   ↕マウントアダプター使用で互換性あり。ただしEマウントレンズはAマウントにつけられない。

 ソニーEマウント:いろいろ

    ↑フランジバックが短いためマウントアダプターで上のすべてが使用可能

 

要約すると、どのレンズを使ってもソニーのαやNEXで使う分にはとくだん問題ない。今回はα7Rで使う。それにしてもミノルタAとソニーAの互換を切らなかったソニーは良心的だ。それだけミノルタのシステムが先進的だったということかもしれないが。

 

α7R+MINOLTA MD 300mm

 

件のMINOLTA MD 300mmの作例とポイントをいくつか。

 

開放値F4.5だが、絞り開放ではちょっと使えない。フリンジがかなり厳しく、コントラストも低い。F8まで絞ってなんとか許容範囲。F11まで絞りたい。300mmの長玉だが周辺がかなりユルく、中央もそれほど解像しないが、近距離〜中距離を撮る限りは滲みというより柔らかい感じで、雰囲気といってもいいか。周辺減光は感じない。

 

α7R+MINOLTA MD 300mm

 

少し離れるとこんな感じ。

 

レンズの作り自体は堅実で気合いがはいっており、インナーズームで取り回しがよく、フードが内蔵されていて使いやすい。ピント合わせも快適(ピントがどこにきてるのかはMFアシスト使ってもよくわからないけど)重さはマウントアダプター込みで834g。簡易三脚だと傾くかも。参考までにタクマー300mmF4が1kg超え。そのへんを考えると軽いレンズである。

 

α7R+MINOLTA MD 300mm

 

いちばんよく撮れたショット。

 

悪趣味だけど当倍に拡大する。

 

 

意外にもしゃんと解像していて驚く。というかかなり良い。質感もまあまあだし、階調も色も良い。

 

ただこれはピーカンで撮った時の話で、少しでも暗くなるとやはり何ともいえない滲んだ絵だ。分解能の限界なのだろうか。三脚+基準感度の撮影でもはっきりしない。やはり明るいところ専用だろう。こいつは300mmとしては結構小型なのでぜひ手持ちで撮りたいが、実用絞りがF8以降なのでSSを確保するとかなりISO感度があがってしまう。

 

手ブレ補正がない高画素機のα7Rで使うと、SSを1/800にしてもまだブレる。ちょっとでも日陰になるとすぐにISOが上限に。うーん、快晴で鳥を撮る以外の使い道が思いつかない。ただその用途に限っていえば、良いと思う。いろいろ考えてみると、あまりブレが気にならない画素数で、なおかつボディ内手ブレ補正もあるα7兇このレンズに一番マッチする気がする。その組み合わせなら、たぶん、手軽な望遠システムになるだろう。

 

一時期覇権を取りながら敗退したMINOLTAのレンズが、いまやミラーレスの覇権をとりつつあるソニー機で復活するというのは、皮肉というかなにやら言い表せない巡り合わせを感じるところである。


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