2018/11

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世の中はフルサイズミラーレスの話題で持ちきりだ。世の中右も左もミラーレスミラーレス。冒頭にあげた写真はPENTAX Q7である。これもミラーレスだ。ペンタックスQについて覚えることはあまり多くないが要点をいうと

 

 ・ペンタックスから出た

 ・レンズ交換式のカメラで

 ・ミラーがついてない

 

小型のミラーレスカメラである。今のところレンズは8本で、必要なら他のレンズをアダプターをかまして使う。ボディはQ、Q10(Qのガワをかえただけ)、Q7(センサーがちょっとだけ大型化)、Q-S1(Q7のガワをかえただけ)の4つである。覚えることはこれでほぼ終わりだ。実は最新モデルのQ-S1ですらもう製造を終了しており、今や「ペンタックスにもミラーレスはあるよ」という冗談に使われるだけの代物になっている。

 

センサーが世界最小のレンズ交換ができるシステムだ。需要はある。今でもQの新型を待っている人はいる。とはいえ、海外の公式サイトでは去年の1月には早々にQが削除され、Qのモックアップがオークションに並び(もう店頭に置かなくていいからだ)、レンズのロードマップにあったマクロも消えてしまった。これでまだQが拡張されると言われても信じるほうが無理だろう。公式から「終わった」とアナウンスがあったわけではない(はずだ)が。

 

去年あたり「Qが終わる」という噂が流れたとき「なぜ辞めるのか」という怒りより「やっぱり」という諦めの声が大きかったように思う。総じてペンタックスQは「ユニークで遊べる良いカメラ」という共通認識はありながらも、なんだかんだ毀誉褒貶の激しいシステムだった。その原因はざっくり言えばセンサーサイズだ。

 

コンデジと同じ1/1.7型。面積でいえばフルサイズの1/20もない。画質的にどうなのだろう? 真っ向からラージフォーマットと比べるのはナンセンスなくらいの差ではある。誰か比較してみてほしい。

 

 

 

 

誰もやってくれないので、自分でやった。

 

 

PENTAX Q7 + 08 WIDE ZOOM

 

 

α7R2 + SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL III.

 

画角が2.5mm違うので、α7R2のほうは少しトリミングしてある。

 

画質の見方は人それぞれだが、どうだろう? Qは1/20のセンサーサイズだが、健闘している。というか、これを言っていいのかわからないが、長辺1024ピクセルに縮小した画だと、Qのほうが画質がいい気がする。SUPER WIDE-HELIARも良いレンズだが、08 WIDE ZOOMはそれに輪をかけて良い。70グラムちょいの重さにして、すさまじい性能のレンズだ。

 

そもそもブログサイズで画質云々を言うべきではないのかもしれないし、4200万画素と1200万画素で比べるのが無粋なのだが、ぱっと見て「α7R2のほうが周辺減光が強いな」くらいしかわからない。正直言って、ブラインドテストで見分ける自信がない。

 

使用したPENTAX-08 WIDE ZOOMは、換算17.5mm-27mmをカバーする超広角ズームで、ペンタックスQシステムで最後に出た一本である。Qの8番。もともとペンタックスQは「レンズ交換できるコンデジ」のイメージが自分にはあり、メーカーもそれは弁えているようで、5000円程度の魚眼トイレンズも出しているのである。だから、もしQを「オモチャ」だと割り切るなら、魚眼レンズをソフトウェア補正にして広角に見せるだけでも良かったし、それで誰も文句は言わなかったはずなのだ。

 

しかしリコーはEDガラス2枚と異常低分散ガラス1枚を含む、8群10枚の「本物の」超広角レンズを作った。このレンズが売れたのかどうかは知らない。他のレンズ7本に比べて、明らかに高価すぎるし、Qを買うユーザー層とはミスマッチな感じもする。コンデジで超広角が作られないのも売れないからだ。しかし、それでもリコーは作った。今考えると、これは「Qは本物の一眼だ」という、技術者からの強いメッセージのようにも思える。


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