2019/05

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前回EF-M2スピードブースターのレビューで、開放時の画質の劣化から「スチル向きではない」と一刀両断にしてしまったのだが、懲りずにまたEF-Eのフォーカルレデューサーアダプターを買ってしまった。何度騙されても縮小光学系にはロマンがあるので買ってしまう。ニコンF-Eアダプター、前回のキヤノンEF-マイクロフォーサーズと、今回買ったキヤノンEF-Eでウチに3つもある。こんなに集めて何に使うんだ。

 

レデューサーはあまり一般的な代物ではないので軽く解説すると、こいつはフルサイズ用のイメージサークルがあるレンズの結像面を、より小さなセンサーにあわせて縮小することで、画角を広げつつ明るさを1段上げるアダプターのことである。センサー前にレンズを挟む縮小光学系アダプターと呼ばれていて、メタボーンズや中一光学のスピードブースターが有名だ。話を聞くだけだと夢のアダプターのように思えるが、実際は完成された光学系に余計なものを挟むので画質が劣化してしまう。

 

そんなわけで、今回は前回の反省を生かして、「明るいレンズをより明るく」するのではなく「画角を広げる」ために使用してみた。つまりズームレンズをつけて、絞って使うということだ。

 

α6000+Viltrox EF-E+Tamron 28-300(F11 79mm)

 

絞る前提で運用してみると、EF-M2で出たような露骨なハロは発生せず、かなりしっかりした印象になる。

 

α6000+Viltrox EF-E+Canon 16-35mm F4 L(F11 11mm)

 

マザーレンズが高性能なこともあるが、かなり良い。

 

使っていく上で気づいたことがある。フォーカルレデューサーを経由して撮影すると、マザーレンズによって光学特性ががらっと変化するのだ。開放で著しく性能が劣化するレンズと、それほど変化しないレンズと、逆に向上するレンズがある。たとえば次の2枚は顕著に影響が出ている。

 

α7R2+tamron 28-300(開放、望遠端)

 

α6000+Viltrox EF-E+tamron 28-300(開放、望遠端)

 

同じレンズをフルサイズに直接つけたときが1枚目、フォーカルレデューサーを経由したのが2枚目だが、明らかに開放時の解像度があがっている。tamron 28-300は通常、望遠端の開放では使い物にならないレベルの性能で、性能のピークがF11なのだが、レデューサーを通すと開放から既に実用で、F5でピークに達する。

 

このように望遠端では高性能化する一方、広角端では逆に性能が悪化した。開放でも実用画質だったのがレデューサーを通すと解像度が下がり、ハロも出て、収差も大きくなる。本来F8でピークとなるはずがF11までピークが来ない。いろいろと試してみると以下のようになった。

 

 20mm Art→開放での画質が大幅に悪化、性能のピークはF8

 35mm Art→開放での画質が大幅に悪化、性能のピークはF5.6

 50mm Art→開放・中央は高画質、周辺は悪化、ピークはF2.8

 28-300→広角端は悪化してピークも遅くなり、望遠端では逆に画質が向上、ピークも早くなる

 16-35F4L→開放の性能が大幅に悪化(ピークがF4→F11)

 

まとめると、フォーカルレデューサーは広角レンズとの相性は悪い。逆に望遠レンズは開放から画質が良くなる。また絞って使う前提なら悪影響はごく小さい。

 

 

なかなか良い写りをする。それに、レンズ交換してもセンサー面にゴミがつかないのはありがたい。相方は選ぶが悪い選択肢ではないようだ。前回ぼろくそに言ってごめんね。

 


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